2010年
8月22日
薬学会「抗炎症及び他」の発表
ニュージャージー州、ボストン アメリカ薬学会(ACS)


Shiming Li1, Yutaka Miyauchi2, Michiko Suzawa2, Terry Nash2, Nancy E. Rawson1, Chi-Tang Ho3
  1) ウエルジェン, Inc., North Brunswick, NJ 08902
  2) ミヤウチ柑橘研究所
  3) 食品化学部, ロトガー大学, New Brunswick, NJ


【タイトル】 
医薬用柑橘商品の解析


<スライドの一部紹介>
市販の柑橘商品例:

▸ 柑橘果皮商品: ゴールド化粧水、シトリノール等



医薬的に使用されている商品:

▸ シトリノール:KGK Synergizer, Canada

 ▻ 公開されている配合成分:

ポリメソキシフラボン (タンジェリチン、ノビレチン等)

   トコトリエノール

  ▻ 主な主張:

シトリノール 推奨飲用量:300mg/1日/一人当たり

コレステロールの低下及びプラシーボと比較してLDL(悪玉コレステロール)を27%低下させる。

プラシーボと比較してトリグリセリドを34%改善させる。



▸ ヘスペリジン、ディオスミン/ヘスペリジン 等のフラボノイド

生理学的作用:

<PMF及びOH-PMFsによる抗炎症>

▻ 複数の酵素の下方調整による:COX-2, iNOS, ミエロペルオキシダーゼTNFα MMP-1,
  MMP-3, MMP-9, PGE2, etc.

▻ 遺伝子発現抑制: COX-2, iNOS, IL-1a, IL-1b, TNFα, IL-6, AP-1, NF-kB, etc

▻ 産生阻止: NO, O2 - , PGE2



<PMF及びOH-PMFsによる抗発癌特性>

▻ 腫瘍細胞増殖抑制

▻ NO, O2 - , PGE2産生抑制

▻ アポトーシスの促進、細胞死を起こさず細胞成長の抑制
  (KGK Synergize, Inc. 及びRutgers University 2008年特許取得)



<癌予防及び治療>

▻ 喫煙による肺癌に対してノビレチンの抗肺癌

▻ マウスの乳管上皮のアポトーシス増加(メディフード ジャーナル、2007年)

▻ タンジェリチンと5ジメチルノビレチンの組み合わせにより産生された相乗作用でH2O2
  誘導された神経芽腫のSH-SY5Y細胞のアポトーシス



<抗アテローム作用>

柑橘成分の生理学的作用は、特に柑橘果皮に含まれる成分による: フラボノイド、
ポリメソキシフラボン (C6-C3-C6骨格)、水酸化ポリメソキシフラボン



<その他の用途紹介>

▻ ペニシリン デジテイタム の抗真菌剤

  (Viticultura Enologia Professional, 2006, 91-99)

▻ PMFs及びOH-PMFによる抗肥満薬



<ゴールド化粧水エキスの組成物質の一部紹介>

シネンセチン・ヘクサメソキシフラボン・ノビレチン、テトラメソキシフラボン・ヘプタメソキシフラボン・タンジェリチン・他



<備考>

ゴールド化粧水柑橘果皮エキス10cc から PMF 1mg 検出

試薬 PMF 1mg、$300