2008年 | 薬学会「抗炎症作用」の発表 第128回日本薬学会 神奈川県横浜市 いわき明星大学薬学部: 江藤 忠洋、金 容必、林 正彦 北里研究所: 小宮山 寛機 他 ミヤウチ柑橘研究所: 宮内ユタカ 【タイトル】 柑橘果皮抽出液(ゴールド化粧水)による抗炎症作用に関する研究 【目的】 柑橘類の果皮には様々な成分が含まれており、薬理学的効果を示す物質について以前から研究され、多くの成分が明らかにされている。6種類の柑橘の果皮から作られるゴールド化粧水 (GL) は柑橘由来の多種類の成分を含んでおり、その生理学的活性が期待されている。そこで GL の生理活性(特に抗炎症作用)を明らかにすることを目的として研究を行った。 【結果と考察】 LPS で RAW 264.7 を刺激すると NO 産生および iNOS タンパク質の発現、また TNF-α 産生に顕著な亢進が見られた。その条件下で GL は LPS 刺激による NO 産生および iNOS のタンパク質発現を濃度依存的に抑制した。さらに TNF-α 産生に関しても濃度依存的な抑制が見られた。これらの結果から、GL は iNOS タンパク質の発現を抑制することにより NO 産生を低下させることが見出された。また GL は NO 産生の低下及び TNF-α 産生を抑制することにより抗炎症作用を示すことが明らかになった。 |
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小宮山医学博士 |
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