調合された柑橘果皮エキスによるマウスにおける抗イミキモッド誘発乾癬症
Chi-Chen Lin1, Ye-Chin Lin1,Michiko Suzawa2, Shiming Li3, Chi-Tang Ho3
1Institute of Biomedical Science, National Chung-Hsing University, Taichung, Taiwan, Republic of China; 2Miyauchi Citrus Research Center, Shigoka-Machi, Takasaki, Gunma, 370-0845, Japan; 3Department of Food Science, Rutgers University, New Brunswick, NJ 08901, USA
Keywords: 乾癬症、ゴールドローション(GL)、 IL-17、IL-22、 IL-6、イミキモッド、炎症
背景: 乾癬症は世界人口の2〜3%に影響を及ぼしている慢性皮膚炎症である。病変箇所は、通常盛り上がった紅斑性のうろこ状斑、白血球浸潤、表皮肥厚(アカントーシス)、ケラチノサイトの異常分化(パラケラトーシス)、そして蛇行性の毛細血管(新脈管形成)で特徴付けられている。以前、乾癬症は高値のIFN-gamma、TNF-alpha、及び IL-12に基づき慢性で再発性のTh1型病気とされていた。後に乾癬症の免疫病理学病因論におけるIL-23/Th17の機能的役割が明らかになった。6種の柑橘果皮エキス(ネーブル、ハッサク、レモン、ダイダイ、宮内イヨカン、サツマ)からなる調合された商品のゴールドローション(GL)は、抗酸化、抗炎症、及び免疫調節などの生物活性作用を持つ事が確認されている。しかしながら、乾癬症に対しての効果は知られていない。
目的: ネズミでのイミキモッド誘発による乾癬症形成皮膚炎症においてGLの動物実験効果を検証する。
Methods: BALB/c mice were given oral administration with GL and imiquimod cream was applied to the shaved back skin for seven consecutive days.
結果:
我々はイミキモッド誘発による表皮肥厚及び乾癬症に似せた炎症が顕著にGL治療により阻害された事を報告する。リアルタイムPCRは、IL-17A、 IL-17F、 IL-22、IL-1ß、 IL-6、及び TNF-αサイトカインの伝令RNAレベルがGLを使用する事により有意に減少した事を表している。加えて我々はGLが損傷部位でCD3陽性 T 細胞、 GR-1陽性 細胞及び好中球の浸潤を減少させ、尚、脾臓ではTh17の発生率を減少させた事を見つけた。
結論: ここで示された結果は将来乾癬症の治療に使用されうるGLの基礎となる結果を提供した。